特別企画展【DEAR FILM LOVERS】

来月4月16日(土)〜5月22日(日)の期間中、hibiギャラリーにおもしろい展示空間が登場します!
フィルム写真を愛するすべての人達へお届けする写真展【 DEAR FILM LOVES 】

いわゆる「手焼き」と呼ばれる写真プリントが楽しめる「カラー暗室」の魅力を伝えるための特別企画展示です◎

「暗室」とは、昔ながらのアナログ技法でフィルム現像や写真プリントを行う真っ暗な作業部屋のことです。
今となっては、フィルムで写真を撮った後はすべて機械におまかせ!というのがあたりまえの時代になりましたが、昔はフィルムの現像も写真のプリントもこの「暗室」で人の手によって作業されるのが一般的でした。

大学の写真部だったり写真家の作品制作などでは今でも暗室の存在は身近なものですが、趣味でフィルム写真を撮っている人にとってはあまり馴染みがないかと思います。
そんな中であえて今回「カラー暗室の魅力を伝えたい」と思ったわけは、モノ(物体)としての写真に触れる機会を作ってみたいと考えたからです。

今回、hibiの友人で写真スタジオ&カラー暗室を営んでいるStudio AUSGANGさんに声を掛けさせていただき、コンセプト設定や展示構成などを全面的にお願いしました。
写真展【 DEAR FILM LOVES 】は、とある人の暗室作業風景を記録し、それを展示で追体験できるという“ドキュメント暗室”がコンセプトとなっています。
専門用語などは抜きにして、まずは暗室の中身や雰囲気を知ってもらおう!という、そんな写真展です。

「プロでもないのに敷居が高そう…」「覚えることがたくさんでむずかしそう…」という声も多い暗室ですが、自分の手で”写真”という物体を生み出す作業はフィルムで写真を撮っているからこそ体験できる特別なものだと思っています。

撮ったフィルムの中から特別な1枚を選んで、自分の手で写真を作り出せるとしたらちょっとワクワクしませんか?
眺めたり飾ったり手渡したりできる確かな”モノ”としての写真が手元にあるだけで、生活の在り方が少しだけ豊かになると思うのです。

Studio AUSGANGさんが運営するカラー暗室は、京都でその特別な体験ができる貴重な場所です。
中の人である志賀夫妻もやさしい人柄で、フィルム写真を愛する魅力的なおふたりです。
暗室への興味に関わらず、タイトルの通りフィルムで写真を撮っているたくさんの人達にご覧いただければと思っています。
会期中はイベント開催なども予定していますので、どうぞお楽しみに!

以下、Studio AUSGANGさんからのメッセージです◎

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はじめましての方がほとんどだと思います。
左京区の修学院でフォトスタジオをしているStudio AUSGANGといいます。
様々な撮影を行っておりますが、スタジオ内に暗室を併設しており手焼きカラーネガプリントサービスや暗室レンタル/個人レッスンも展開しているフォトスタジオでもあります。
今回は京都は元より、全国から多数のFILM LOVERが集うphoto labo hibiさんにて「暗室」をテーマに展示をさせていただく機会を得ました。

写真の利用方法や、鑑賞方法は様々ですが、フィルムでも撮った後はデータ化してパソコンやスマートフォンで扱うのが大半かと思います。
ではなぜ我々が暗室で手焼きプリントしているかというと、理由はふたつあります。
ひとつはフィルムには独自のテクスチャが存在し、それは手焼き(銀塩)プリントで紙上に最大限再現できるからです。
そしてデジタル出力では表現し得ない何かが、そこにあると体感しているからです。
もうひとつは完全な暗闇での作業の没入感。
めんどくさいことをしているのではなく、単純に作業が面白いのです。
暗室というと、専門的で難しいというイメージがあるかと思いますが、案外簡単です。そしてハマる、面白い。

今回は、hibiのメンバーであるタロウさんの初めてのカラー暗室体験をドキュメントするという形をとった展示となります。
撮影する楽しさのその先に、更なる写真の魅力が暗室の中に存在することをhibiに集まるフィルムカメラマン達に紹介することができればと思い、【 DEAR FILM LOVERS 】というタイトルに決めました。
今回の展示で、少しでも多くの方に興味を持って頂ければ幸いです。
たくさんのご来場、お待ちしております!

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特別企画展 『DEAR FILM LOVERS』

2022年4月16日(土)〜5月22日(日)
12:00〜19:00 ※火曜・水曜定休

Presented by @ausgang.photo

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