スタッフたろう連載『写真屋さんから返ってきたフィルム、どうしてる?Vol.3』

こんにちは。Photolabo hibiのスタッフたろうです◎

皆さんは写真屋さんから返ってきたネガフィルム、どうしてますか?
実は先⽇、データ化やプリントをした後のネガフィルムを捨ててしまう⼈や、お店がいるという話を聞きました。
「なんで捨ててしまうんだろう」と疑問に思ったので、⾝近な友⼈や知り合いに「現像したネガフィルムを捨ててしまったことはある︖」と聞くと、「捨ててはいないけど、どう保存したらいいかわからない」「⼀応持ってるけど、何に使うの︖」という声がちらほら。

 

私はhibiで働くようになって、ネガフィルムを残しておくことの⼤切さを改めて実感しました。ネガフィルムは写真を楽しむために必要不可⽋な存在だからです。
例えば、スマホに⼊れていたデータが消えてしまったとき。また、写真集を作ったり、展⽰の作品を作るとき。雰囲気を変えて焼き増しを頼みたいとき。

私⾃⾝のネガフィルムにまつわるエピソードとしては、偶然⾒つけた昔のフィルムの中に⾃分の⼦供の頃の写真があり、とても嬉しい気持ちになったことがあります。残されたネガフィルムは、そんなふうに時間を超えて誰かを笑顔にしてくれるかも知れません。

 

ただ、そういった使い道を知るきっかけがあまりないのかも知れない。だからネガフィルムを処分してしまう⼈たちがいるのかも知れない。そう思いました。
フィルム写真を好きな皆さんは、これからもどんどんフィルム写真を好きになっていくと思います。そんな皆さんが、いつか「フィルムで撮っていてよかった」と思えるような未来になって欲しいです。

 

そのために、写真の仕事をしている私たちがこれからフィルムを残すことの⼿段や⽅法を伝えていくことにしました。その第1歩として「写真屋さんから返ってきたフィルム、どうしたらいいの︖」という企画を考えました。

知っているようで知らない、なかなか⼈に聞くことがなかったことをインタビュー形式でまとめています。インタビューの相⼿は、フィルムを愛してやまないhibiのお客さんたちです︕

 


 

 

第三回目となる今回は、三葉堂寫眞機店松田拓也さん@matsutaku0404(フィルム歴:10年)にお話を伺いました。

 

ーー:松田さんが、フィルム写真を始めたきっかけを教えてください。

松田:祖母の家にあったPENTAX MXを使ってみたら見事にハマって、当時持っていたデジタルカメラを手放してフィルム代にしてしまいました(笑)仕事柄もあるので毎日カメラは持ち歩いていますが、仕事が関係なくてもカメラは手放せません。家でも撮りたくなったらすぐ撮れるように三脚やカメラが常備してあります。少なくとも1日1枚は写真を撮っていると思います。

 

ーー:中古フィルムカメラ専門店で働いている松田さんにぜひ聞いてみたかったのですが、たくさん撮ってきた中で特に好きなフィルムとカメラの組み合わせは何ですか?

松田:カメラをいろいろ使っているので、お気に入りの組み合わせはたくさんあって困りますね…強いて言うなら。

【Mamiya 7Ⅱ × Kodak PORTRA400】
旅に行った時のネガフィルムをhibiさんにデータ化をお願いしたら、仕上がりが気にいったので、それからよく使っています。

 

【CONTAX T3 × FUJIFILM PRO400H】
元々PRO400Hは好きなフィルムなのですが、使っているカメラの中で特に相性がいいなと思うのがCONTAX T3でした。

 

ーー:今回の本題ですが、今まで撮ったたくさんあるネガフィルムはどのように保管していますか?

松田:撮影日・カメラ・レンズ・フィルムの種類を書いたマスキングテープを写真屋さんから返ってきたネガ袋に貼っています。それを除湿剤と一緒にドライボックスに入れて保管しています。
カメラやレンズを記録しておくようになったのは、今回の三葉堂寫眞機店×Photolabo hibiのコラボ展示「ネガフィルムの可能性」のように作例として出すときに必要になったりするので、職業柄ですかね(笑)

 

 

ーー:前回までのおふたりはネガ保管ファイルを活用していましたが、松田さんは写真屋さんから返ってきた際のネガ袋を活用しているんですね!これなら、より手軽にフィルムの保管ができそうです。

松田:そうなんです。それと、インデックスプリントは焼き増しをしたいとき、ネガフィルムを探すのに便利なので必ずプリントをお願いしています。CDについているインデックスプリントでも代用できるので、一緒に保存しておくといいと思います。
そうすることで後から探しやすいですし、焼き増しをするときに写真屋さんに「この時期に撮ったこんなフィルムなので、こんな雰囲気で仕上げて欲しい」と伝えやすくて便利です!

 

ーー:今回の展示の準備をするときにも、ネガフィルムと一緒にインデックスプリントを送ってくださっていたのでとてもわかりやすかったです!hibiではインデックスプリントを追加で注文して頂くこともできるのですが、あまり知られていないので、これをきっかけにもっと推していこうと思います!(笑)

今回のコラボ展示では、松田さんが撮影されたネガフィルムをたくさん使わせて頂いてます。お仕事以外では、どのようにネガフィルムを楽しんでいますか?

松田:僕も普段はデータ化がメインですが、気に入った写真はオーダーを変えながらプリントしています。最近は暗室に入る機会がめっきり減ってしまいましたが、ベタ焼き(コンタクトプリント)も、ネガならではのものかなと思います。

 

 

ーー:フィルム写真の好きなところを教えてください!

松田:ネガフィルムから写真のデータ化やプリントをする際に、1人で作るのではなく写真屋さんとコミュニケーションをとって「一緒につくる」という感覚が好きです。写真屋さんに仕上がりをお任せしてみて、自分が思っていた雰囲気と違う雰囲気であがってくるのも楽しみのひとつかなと思います。

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カメラ屋さん目線でのお話を聞くことができて楽しかったです!ありがとうございました◎