特別写真展『100年をつなぐフィルム』開催のお知らせ
先日まで開催していた写真展『ネガフィルムの可能性』が11月30日をもちまして終了しました!
東京の三葉堂寫眞機店さんから声をかけて頂き、実現した写真展。”フィルムカメラ屋×フィルム写真屋”という組み合わせだからこそ、ネガフィルムの可能性を見出だせるおもしろい展示になったのではないかなと思っています。東京・京都共にたくさんの方にご覧いただけたようで嬉しかったです◎
ご来場頂いた皆さま、そして三葉堂さん。本当にありがとうございました!
さて、hibiでは12月に友人の花屋さんとイベント開催を予定していたのですが、都合により急遽別の展示を開催することになりました。
実は写真展『ネガフィルムの可能性』の会期中に、常連のお客様からとあるフィルムをお預かりしました。ご自宅から出てきたという大量の古いネガフィルム。内容を確認するとほとんどが日常の中で撮ったであろう写真だったのですが、フィルムの目録を確認すると”大正14年(1925年)”の文字が書かれていました。
それは、約100年前のネガフィルムだったのです。
展示を通してネガフィルムを残すことの意味を伝えたいと思っていた最中にこの100年前のネガと出会い、「これこそが”フィルムの可能性”そのものだ!」と感動しました。同時にこれはたくさんの人に見てもらわなければいけないと思い、急ぎ写真展を企画し開催するに至りました。
今回の展示は特別写真展『100年をつなぐフィルム』と名付け、お預かりしたたくさんの古いネガフィルムの中から一部をセレクトしプリントしたものをhibiのギャラリーで公開しています。また、併せて実物のネガもご覧いただけるようにしました。
いまを生きている私たちも家族や友人、日常の風景や楽しい瞬間をフィルムで撮っています。そんな私たちの何気ない行為や楽しみもまた、フィルムという物質で残すことによってこの先100年後の誰かに届くかもしれません。
100年前の写真は、どんな時にどんな想いで撮られたのか。そして、今の私たちが撮っている写真が偶然100年後の人たちにつながった時、そこにどんな意味を見出してくれるのか。そんなワクワクした気持ちで今回の展示を楽しんで頂ければ幸いです。
展示会期は本日12月4日(金)から1月24日(日)までです。ぜひたくさんの方に足を運んで頂ければと思います!
最後になりましたが、今回の古いネガフィルムは撮影者のお孫さんにあたる山崎さんよりお預かりしました。素敵なきっかけをくださったこと、また展示の開催を快諾してくださったことに感謝します。本当にありがとうございます!