hibi7周年のご挨拶 -たかゆき編-

8月7日でPhotolabo hibiは7周年を迎えます。
元々お祝い事をしない性格もあり毎年しれっと過ごしていましたが、今年はいろいろ思うところがあったので各スタッフからご挨拶をさせて頂くことにしました◎
新しい8年目をスタートするにあたり、えつこ・タカユキ・たろうがそれぞれの思いを綴ります。
今日はスタッフたかゆき編です✍️

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こんにちは。ヒゲでメガネでhibiのタカユキです。
「7周年なのでなんか書いてください」と上司(えつこさん)に言われ、何を書こうかなー、書かなくちゃなーと思いつつ、ずるずると引き伸ばし掲載日当日(AM3:00)にこれを書いています。
まぁみんなも知ってのとおり僕に固い文章は似合わないので、少し身近な最近の出来事について書いてみようかと思います。

今年2月リニューアルの準備などで身体のメンテナンスを怠り、久方ぶりに心身に不調をきたしました。
やらなければならない事だけやっていると、やりたい事が無くなってしまうというやつですね。
やりたいことはやりたい時にやっておいた方が良いです。やりたい事もやらなければならない事も仕事の場合はどうすればいいんでしょうかね?
まだまだ仕事との付き合い方がへたですね。

そしてリニューアルと時を同じくしてコロナ禍が襲来。
このコロナ禍によるお店への影響は非常に大きく、ご多分に漏れずhibiへの影響もそこそこ深刻なものになりました。
刻々と変わりゆく状況に四苦八苦しながらも、みんなに本当に温かく応援して頂いて現在気持ちは前向きです。
冗談抜きで一人であればとっくに心が折れていたと思います。とてもありがたく、嬉しく思っています。

私事の面においてはリニューアルの真っ只中、2月に祖母が亡くなりました。
「リニューアルの準備が終わったら会いに行こう。」そう思っていた矢先の出来事でした。
リニューアルオープン直後なのでお店を閉めるわけもいかず、えつこさんにお店を任せ、僕ひとりだけでお葬式に参加しました。
式のあと少し寂しそうにしている祖父に「次は奥さんと一緒に遊びに来るからね」と声をかけ、急ぎお店に向かうため京都へ帰りました。

そしてつい先日の7月末、祖母のあとを追うように祖父が亡くなります。
コロナなど関係なく90歳の老衰大往生でした。コロナの影響を鑑み、会いに行くのを控えていました。
結果としてまたしても会う機会を逸してしまいました。残念や無念という言葉は本来こういう時に使うものなんでしょうね。

祖父のお葬式は皆マスクや手洗いをして気をつけながら執り行われました。
祖父と祖母は三人の子を育て、その子達から八人の子が生まれ、さらにはひ孫と。。
結局来れなかった従兄弟もいたけど、こんなに親戚が集まるのは久しぶりで15人以上かな?
みんなで和やかに他愛のない話をしてひと足早いお盆休み。まるで映画「サマーウォーズ」のワンシーンのようでした。

このような時、僕は考えます。祖父が入院したと聞いた時「会いに行きたい」と家族に伝えたこと。
でも僕以外の家族の気持ちを尊重して会いに行かなかったこと。少しだけ怒ったこと。

僕は何に対して怒ったんだろう。
頻繁に田舎に帰ることもなく仕事ばかりしていたこと。
しかし最後に会えなかったことに後悔はしていません。
きっと自身の判断と、その判断によって生じうる「責任」を自分で負えなかったことに怒ったのかもしれません。

僕は僕の自由の範囲内でできる選択によって、最善の選択をしているつもりです。
そして自由にはたくさんの選択肢があります。
時事的なことで例えると「会いに行く」自由でしょうか。

このコロナ禍は普段はアウトソースされていた「判断」をすべての人間に課したのかもしれません。
今や、すべての人が自分自身で判断をしなければならない状況に置かれています。
またお店をやっている身としては社会の混乱ぶりや、「同調圧力」というものに初めて怖さを感じました。

だからと言って「同調圧力に反対しよう!」みたいなマッチョさを僕は持ち合わせていません。
周囲に合わせた方が良いと判断したときは嫌だとしても合わせます。同調圧力に従うことで集団の一員であるメリットがあるからです。
圧力によって「選べない」のではなく、「選ばなかった」と。そこは自覚しておいたほうが良いと考えています。
でも自身の譲ってはだめなところは合わせるつもりはありません。

なので他人に合わせた方が楽なときや、他人に判断してもらった方が楽なときは、他人に責任を負ってもらえばいいと思います。
みんながみんな強い訳じゃないし、疲れちゃったら判断もできなくなってしまうから。

ただ僕は、自身のことは「自分で判断したい」「自分で責任をとりたい」と思っています。
僕はいつだって人に会いに行きたいし、会いに来てほしいと思っています。

自分の人生を自粛することなく生きていきたい。

僕はいろんなご縁があって、人をもてなす仕事をしています。
それを誇りに思うし、これからも続けたいと思っています。

ここまで長々ダラダラとした、僕の作文ににお付き合い頂きありがとうございます。
毎年いろんなことが起こりますが、7年目を無事に迎えることができそうでホッとしています。
これからも長々と、末永くお付き合い頂けますと幸いです。供に心身ともに健やかに生きていきましょう。

Photolabo hibi 松井貴之